はじめまして、uenokokiです。私を知っている人もしない人もこんにちわです。
私は東京都の端の山の麓で精神科の勤務医をしています。
このブログではA-babの裏側、プロダクトの裏にある理念や理論や、代表のuenokokiが読んだ本や得た知識のアウトプットをただつれづれなるままに書いていきます。
私の立ち上げたサークルのゴールは、メンタルヘルスケアの向上をもたらすプロダクトの開発、また人々の絆を強くするプロダクトや企画をすることがゴールです。アップルがコンピューティングを一部の人間だけでなく人に普及させパーソナルコンピューティングという言葉を普及させたように、メンタルヘルスケアプロダクトを安価で低コスト、簡便になるようにテクノロジーやアイデアを使って実現することがゴールの一つです。
このような活動をしようと思った切っ掛けがありまし今後書かせてもらおうと思っているのですが、まず一つの切っ掛けは、インターネットゲーム依存が診断基準となったことでした。
私自身がヘビーゲーマーでかつインターネットデバイスなどの先進機器やガジェットが大好きです。有名なゲームは一通りやって来ましたし、依存の治療をやって怖くなり少なくしましたが、それでもフロムソフトウエアの新作とシビライゼーションの新作はどうしてもやりたいと思っておりますしゲーム界の歴史を変えるような新作にも手が出ます。
私の病院でインターネットゲーム依存の治療チームが立ち上がった時、なんとなく病状を本を読んで想像していたのですが、見始めて驚いたのは病状が非常に重い人が多かったということです。もちろん病院に来るというのはハードルがあるのでバイアスがかかってることは承知ですが、自律神経失調、うつ症状、やせ、借金の桁、離婚、退学などの生活の破壊度なども想像以上でした。いわゆる精神病とくらべても違わないようなものでとても驚きました。
しかし、私はゲームが大好きでこれを敵にするのはどうしても違和感がありました。そもそもゲームの起源って2000年以上前で、サイコロなんて5000年前ですよ。なぜ、それがこんな事になったのか?
勝手なイメージなんですけど、SFとファンタジー大好きな私にとってテクノロジーって魔法みたいに感じる事があるんですね。魔法には白魔術と黒魔術がある。お金が稼げる技術にどうしても流れるんじゃないかという資本主義社会では逃れるのが難しい構造があって、その結果、黒魔術化したのかななどと考えました。
じゃあ、白魔術を作ろう! とインターネットゲーム依存の治療の為のゲームを作ったんですね。それが「ニャディクション」です。
まあ、またつれづれにまたかくつもりですが、しかしこれも様々な問題を抱えてそれがすすまない。改訂版をつくりたいけど試験自体が難しい。
また、精神科医を20年以上勤めているのですが、矛盾や理想とほど遠い現実や、DX化から10年は遅れてしまう現場、様々な出会いや別れやそういった様々な思いと、チャットGPTなどのAIなどのテクノロジーの変化が、もう普通の精神科医の仕事だけでは無理だという思いが募ってしまいA-babの活動を広げようと決意しました。
私は今、テクノロジーとメンタルヘルスケアの交差点に立っているような気分です。
今は、本当に誰も知らない細々とした活動ですが、応援して頂ければありがたいです。
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