東京ラインのルールを色々考えていまして テストプレイでトリックテイキングルールが面白かったのでここに紹介させてもらいます。
用語
スート
スートとは、通常はマークによって区別されるカードのグループのことです。東京ラインではスートは複雑で各種路線がそれにあたります。
切り札(トランプ)
出されたカードの路線があるカードは切り札となります。
ディール
ディーラーは各プレイヤーに同じ数のカードを配ります。4人で10枚配ってください。
注:「ディール」とはプレイ前にカードを配ることです。また、ディールされたカードによって行われるプレイを、1つのディールと呼ぶこともあります。「ディーラーとはカードを配るプレイヤーです。ディーラーは普通、時計回りに交代します。各プレイヤーに配られたカードは「手札」と呼ばれます。
マストフォロー
最初にカードを出したものは、自分が出したカードの中から好きな路線を選びそのゲームの路線を決めることができます。これはパスも可能です。手元にその路線のカードがあったら必ずださなければ行けません。
ゲームの流れ
1)最初に、誰か1人のプレイヤーが手札から自由に1枚のカードを選び、テーブルに表向きに出します。これをカードを「リード」するといいます。
2)他のプレイヤーは時計回りの順に1人ずつ、カードを1枚ずつ表向きに出していきます。
電車好きが集まっているときはカードの出し順はリードプレイヤー内回りか外回りをしていすることにしてもよいでしょう。「うちまわりでお願いします。」
時計回りは外回り、反時計回りは内回りです。
※マストフォロー
出した物は後続の人が出す縛りを宣言します。”山手線”と宣言したら次の人は山手線のスートをを出さないといけません。そして、山手線につながった駅のカードで勝敗をきめます。この縛りの宣言はパスができ、パスしたら次の人に権利がうつっていきます。
このとき、リードされたスートと同じスートのカードがあればそれを出さなければなりません。2枚以上ある場合は、その中から自由に選ぶことができます。リードされたスートのカードがない場合には、場にあるカードにつながっている路線があるカードを優先してください。なければ、どのカードを出してもかまいません。
※マストウイン
強いカードを持っていたら必ずだしてください。
※特殊ルール
場に出されたカードで決められたスート以外の路線をすべて含むカードは、その場で一番強くなります。
例えば、スートが山手線で、余った路線が、東西線、南北線、大江戸線だった場合、大江戸線、南北線、東西線を含む駅は一番切り札とかわり一番強くなります。
3)全員が1枚ずつ出し終わったら、誰が勝っているかを判定します。
勝敗判定は2つ。一つは指定された路線で数字が小さいもの。もしくは切り札。
出ているカードの中に切り札があるときには切り札を出したプレイヤーが勝ちます。切り札を出したプレイヤーが2人以上いる場合には、切り札の中で1番強いカード(数字が小さいもの)を出したプレイヤーが勝ちます。
出ているカードの中に切り札がない場合には、リードされたカードと同じスートで最も強いカードを出したプレイヤーが勝ちます。切り札以外のスートについても、同じスート内での強さの順位がゲームごとに決まっています。
4)今までの一連のプレイを「トリック」と呼びます。つまり、全員がカードを1枚ずつ出して、勝者を決めるまでのプレイです。
5)トリックに勝ったプレイヤーは、トリックに出たカードを集め、自分のそばに裏向きに置いておきます。このカードはもうプレイには使いませんが、プレイが終わった後に自分のものとして計算されます。なお、このようにして1つのトリックで得たカードの集まりのことも「トリック」と呼ぶことがあります。
6)トリックに勝ったプレイヤーは、次のリードを行います。つまり、自分の手札から、自由に1枚を選んで出します。他のプレイヤーも時計回りにカードをだして、次のトリックのプレイを行います。
7)このようにして、手札がなくなるまでプレイを続けます。
8)普通は多くのトリックを取ることが目的となります。各カードに点数がある場合には、取ったカードの点数を多くすることが目的になります。逆に、罰点を含むカードをなるべく取らないようにするゲームもあります。
以下は、上記以外のさまざまなルールです。
回り順について
反時計回りか、時計回りかどちらでもいいですが、電車好きなら、”うち周り””外回り”の言い方が盛り上がると思います。通常は時計回りでいいと思います。反時計回りの国も多いみたいです。
マストフォロー
リードされたスートと同じスートのカードを出すことを「フォローする」といいます。フォローの義務があるのをマスト・フォローといいます。
フォローできないときに、必ず切り札を使わなければならないというルールを採用することもあります。これをマスト・ラフと呼びます。(ラフとは切り札以外がリードされたときに、切り札を出すことです。)
また、今まで出たカードより強いカードを持っていれば、それを出さなければならないというルールを採用することもあります。これはマスト・ウィンと呼ばれます。
実際には、次のようにいろいろのルールがあります。。
A)まったく自由に何を出してもよい。(「ベジーク」の前半のプレイや、「ル・トルック」などのゲーム)
B)リードされたスートをフォローしなければならないが、できなければ何を出してもよい(既に説明済みのルール。「コントラクト・ブリッジ」などのゲーム。)
C)リードされたスートはフォローしなければならない。できない場合で、切り札を持っている場合は、切り札を出さなければならない。それもできない場合には、何を出してもよい。(マスト・フォロー、マスト・ラフ。「プリファランス」やタロットカードのゲームなど。)
D)リードされたスートはフォローしなければならない。フォローできない場合で、切り札を持っている場合は、切り札を出さなければならない。フォローの義務の範囲内で可能ならば、勝てるカードを出さなければならない。(マスト・フォロー、マスト・ラフ、マスト・ウィン。「ベジーク」の後半のプレイや、「エカルテ」など。)
E)切り札以外のスートがリードされた場合、フォローしなければならない。できない場合で、切り札を持っている場合は、切り札を出さなければならない。それもできない場合には、何を出してもかまわない。切り札がリードされた場合、今までに出た切り札より強い切り札を持っている場合には、それを出さなければならない。それができない場合でも、切り札を持っていれば切り札を出す。切り札がない場合には、何を出してもよい。(「オークション・ピノクル」など)
F)切札以外のリードのときには、リードされたスートのカードを出すか、切り札を出さなくてはならない。(リードされたカードを持っていても、切り札を出してかわない)。リードされたスートのカードも、切り札も持っていない場合に限り、それ以外のカードを捨て札することができる。切り札がリードされたときには、切り札があれば出さなければならない。ただし、持っている切り札が上位3枚の切り札の中のカードだけであり、しかも、リードされた切り札が持っている切り札のどれよりも弱いカードである場合に限り、切り札以外のカードを捨て札することができる。(「スポイル・ファイブ」のルール)
G)リードされたスートに対し、フォローしてもよいし、切り札を出してもよい。フォローできない場合には、どのカードを出してもよい。(スポイル・ファイブのルールとの違いは、フォローできない場合に、切り札を出さなくてもよいということです。「オークション・ピッチ」などのルール。)
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